讃岐 豊浜ちょうさ祭 本町太鼓台

解 体 新 書

七重新調への道

七重の改修は、今回の本町太鼓台の新調計画の話の起こりにもなっている部分です、
ある年に「ソラサセ」と言うゴマを付けた状態でシーソーの様に前後の上げ下げを思いっきりした事がありました。
お祭が終わり、片付けをしていると、なんと七重の一番下の内側の板が
真横にパックリ割れているではありませんか。何度か修理をして使っていましたが、
このままでは、危ないと言う事でこれを機会に七重を新調しては、との声も上がってきました。
どうせ、七重を新調するのなら、大きくしよう。大きくすると、締めのバランスが悪くなる、どうせなら
締めも新調、幕も、掛け布団もと話が進んでいきました。

そんな話があり、2006年七重中身木製の部分が完成し届けられました。

七 重 比 較

2002年氏参り

2005年氏参り前
2002年は、前の七重をそのまま使用しておりました。
一段の高さが15cmで布を巻かない状態で105cm
布を巻くと切れの厚み分増えるので、+5cm
トータル約110cmでした。
2005年は、新しい七重の大きさの参考の為、、それまで
使っていた、七重一段々に、自治会の承認を得て
私が少し細工をしてみました。細工をすることにより
1段が1.2cmづつ、全体で8.4cmも高くなりました。
トータル約118.4cm
総じて上の比較写真(出来るだけ同じアングルで撮りました)を見てもらっても分るように、
トンボの結び方は違いますが、2005年では七重が低い印象が解消されている様に思います。
上記のことを踏まえて、高さに関しては、2005年のお祭りで実際に大きくしてみて、
大体1段1.5cmアップの全部で10.5cm高でいく事になりました。
今度は、2005年10月28日に公民館で、七重の幅に付いての検討会をしました。
内容は、以下の通り旧の七重を使いシュミレーションです。
写真に写っていませんが、角出しの為に付けていたブリキの金物を外します。そこに、ダンボール紙1枚を1cm(実際曲げて付ける為1cm位の厚みになります。)とみなして、挟んで巾を広げていきます。
実際にダンボール紙を挟んで、角だしブリキを付けた所です。右方向に大きくなっています。
挟んだダンボールの枚数
最上段で片側3枚、計6枚寸法で6cm、6段目2.5枚(0.5枚はダンボールを2枚に剥がしたものです。)計5枚寸法で5cmと順番に0.5枚ずつ下に向かって減していきます。
最下段1段目は、そのままになります。
そんな具合で、1面だけですが全部の段に紙を挟んで行きました。ちょっと休憩中!
そして、仮に赤い布を巻いてみます。この大きさで行けば、最上段の外周の長さが、24cm(1辺6cm×4)のびる事になります。
赤布は、改修しなければならないと思います。
片方ですが。トンボも、結んで置いてみました。検討の結果、巾は最上段で6cm、最下段は、そのまま、高さは、各段1.5cmプラスの合計10.5cm高くなります。このサイズで、いく事になりました。

新しく作る締めの寸法を出す為、縫い師の小山さん(左)http://www.k-taikodai.jp/も来て、新しい七重の寸法を一緒に測りました。

新旧のサイズの違いを絵にしてみました。

布を巻いた状態の寸法です、だいぶ大きくなります。

製作を、高原工務店さんに依頼しました。
高原さんの作業場で渡した図面を基に、原寸の墨出しをしている所に確認に行きました。

香川県観音寺市古川町163
高原工務店
高原延和
0875-25-1262
nytar@mc2.mcbnet.ne.jp
角の補強に使う木材です。
奥の丸鋸を使い45度に切断した物を2個つ付け角に取り付けます。
数日後、完成したという事で、高原工務店さんに見学に行く。
強化発泡(スタイロホーム)に角は、上記の木材をつけて、紙張りをして完成していました。
内部を撮影、最上段の斜めの補強や真ん中の十文字(本町の場合最上部は、井形の補強ではなく、十文字です。)は、締めの取り付けに干渉しない様、天端から5cm下げた状態で作ってもらいました。新たに、足置きとして下から4段目に井形の補強を取り付けています。
一応、大まかな所は、完成です。まだ、新しい締めが出来たら、改良を加えなければ、いけません。

まだまだ、続きます!!
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